部屋の向き

変えられない部屋の向きは慎重に

間取り以前に重要なのは、「部屋の向き」です。南向きなのか西向きなのか、これは後から変えられないことです。購入前に慎重にチェックしなければなりません。左の図面の物件は、とてもいい間取りです。しかし、西向きという点でお勧めできません。というのも西に面した和室とLDK、洋室の3部屋は、すべてに直接西日が当たります。熱がこもり、夏はとても生活しづらいのです。

しかも唯一、熱を逃がせそうな玄関先の洋間には、窓がありません。北側にも窓がなく、ここにも熱が充満することになりそうです。ただでさえ、地球温暖化やヒートアイランド現象で気温が上昇気味なところに、暮らせたものではありません。絶対に避けたい間取りと言えるでしょう。

南向きにとだわるとともない

日本人は住まいを選ぶに際して、日当たりをことのほか気にします。洗濯物や布団を干すことを考えると、そのほうが都合がいいからです。一方、欧州などでは景観上の規制で、布団や洗濯物を表に干せないことが多く、北向きの部屋でも大方「ノープロブレム」です。そのかわり、周辺に広くて心の安らぐ公園が配置され、人々がのんびり日光浴できる環境が整っていることが多いのです。

日本でも都市型の公園や広場が増えてきているので、外に洗濯物や布団を干すことをあきらめれば、「北向きもあり」という考え方が成り立ちます。日中、外で働いているのであればなおさらでしょう。大切なのは、本当に南向きでないとダメなのか、きちんと自分なりに考えてみることです。そのうえで、どうしてもはずせない条件、だとなったら、南向きを選べばいいし、特別必要ないのなら、北向きも視野に入れればいいのです。